■栄養科の工夫

■栄養科の工夫

もともと利用者お一人お一人にあった形態で食事を提供することを心掛けてきました。
管理栄養士がいくら工夫をしても、調理人がいくら工夫をしても、利用者さんに召し上がっていただけなければ何もしないのと同じですから。

【普通食】
「普通食」という名前には抵抗がありますが、そのうち気の利いたネーミングを考えています。職員食堂で提供しているものと同じです。

【ソフト食】
高齢者ソフト食を参考に作っています。鶏肉はミンチ肉に豆腐や卵白と油を混ぜ、一口大の肉っぽく成形しました。更に柔らかくしたい食形態では、タケノコはムース状にしています。

【ムース食】
あらかじめ柔らかく調理した食材を20~30%程度の水分(だし汁など)と一緒にミキサーにかけ、元の料理に近い形になるように成形します。
ムースのような口当たりで、料理によってはトロミのついたソースをかけることもあります

■食事レクリエーション

■食事レクリエーション

ご利用者様とスタッフが一緒になって料理をしたり、デザートを作ったりして、和気あいあいと楽しむ「食事レクリエーション」を行っています。
ご利用者様同士のコミュニケーションの場として、スタッフとの絆を深める場として、たくさんの方に参加していただいております。

開設後初めての食事レクレーションは「そうめん流し」と「たこ焼き」でした。おまけに「スイカ割り」も登場して、皆さん大喜び。
そうめんを流す竹探しと「水路建設」にひと苦労。何とか間に合わせました。次回はもっと上手に出来るのではないかと思います。
そうめんの上に飾ったササの葉は裏庭でとってきたものです。
おやつレクレーションでは、昨年夏のシーズンにはかき氷を2回開催。
皆さんの希望も取り入れて、2回目はメニューも充実。宇治金を提供することが出来ました。

老人保健施設ですから皆さんお年寄り。
それぞれの嚥下力や咀嚼力に合わせて「敬老の日特別メニュー」を提供しました。
変化や刺激の少ない老健生活に、少しでもアクセントをつけることが出来ればと、職員はいろいろと考えています。
敬老の日は手作りのミニ紅白まんじゅうでお祝いしました。
本当のことを明かすと、ミニ紅白まんじゅうは何度も試作を繰り返して、やっとこさ満足のいくものが出来たという・・・。

老健施設では食事がとてもも大切です。毎日の献立には出来るだけ旬の材料を使って、いろどりや盛り付けに工夫を凝らします。
おかげで、すばる六甲のご飯はおいしい?という評判も・・・・
因みに職員食堂の献立も利用者に提供するものと同じになっていて、職員が利用者の食事を同時体験するようになっています。そうすることで利用者の感想も打てば響くように栄養科に届くというもの。

柿の実るころ、職員の親戚から柿がどっさり届きました。早速みんなで渋柿をむいて干し柿を作りました。
とても上手に出来上がり、12月を迎えてシワシワになったころ、それぞれの利用者さんの嚥下・咀嚼に気を配りながら、皆のおやつになった次第です。

クリスマスケーキ作りもおやつレクレーションです。カップケーキをツリーに見立て、お一人お一人、生クリームとチョコレートで飾りました。
ほらね、食べてしまうのが勿体ないくらいでしょう。

生クリームをホイップするのは大変。
職員が固唾を飲んで見守る中、皆さん交代で「カシャ、カシャカシャ、ポタッ・・・」。
おしまいは、総務課のおかぁさん職員が日頃の腕を発揮して「シャッシャッシャッシャ!」。
おいしいクリームの完成でーす!!